BUFFALO HD-WLSU2/R1をレビュー
外観
筐体はプラスチックですが、マット加工されておりチープさはなく、なかなかにカッコイイですね。
LED部分のみ黒い透明のプラスチックが使用されています。
冷却ファン
本体内で温度を計測し、自動で稼働/停止を行っています。
音は少々五月蠅いですね。
ちなみに冷却ファンはユーザ側で制御できません。
全自動一択です。
環境
CPU | Intel Core i7 870 |
Mother Board | Intel DP55KG |
Onboard Secondary SATA Controller | Marvell 88SE6145 |
接続
BUFFALO HD-WLSU2/R1を私の自作機に接続してみます。
マザーボードに搭載のMarvellのSATAコントローラにeSATAで接続します。
HD-WLSU2/R1の出荷時ではRAID1に設定されていました。
まず標準モード(独立したディスク)に設定します。 |
再起動後、2つのHDDとして認識されていることが確認できます。 |
ベンチマーク
それではベンチマークを行います。
標準搭載のHDDはSAMSUNG EcoGreen F2 HD103SIでした。 |
RAID0に変更してみます。 |
RAID0でのベンチマーク。 |
考察
まずベンチマークをして分かったのは、この環境ではWriteの速度が出ていないこと。
55MB/s前後で打ち止めになっている。
本来なら100MB/s以上出るはずです。
それで接続されているマザーボードを疑ってみました。
チップセットの仕様が以下のURLに記載されています。
IntelR P55 Express Chipset - Overview
チップセットのブロック図を見てみますと、「PCI Express 2.0が合計16GB/sでCPUに接続されている」と記述されています。
これは基本的にはグラフィックスカードの接続の為に用意されているものです。
他のPCI Expressなのですが、「8個のPCI Express x1がそれぞれ500MB/sでチップセットに接続されている」と記述されています。
ここで謎なのが、このPCI Expressのバージョンは1.1なのか、それとも2.0なのかということです。
1.1なら250MB/sですし、2.0なら、PCI Express 2.0と記述されるべきでしょう。記述が曖昧だと思います。
そこで製品情報を見てみました。
IntelR Desktop Board DP55KG - Overview
Expansion capabilities * One primary PCI Express* 2.0 x16 bus add-in card connector * One PCI Express* 2.0 x8 bus add-in card connector, bifurcated from the primary PCI Express 2.0 x16 * One PCI Express* 2.0 x4 connector * Two PCI Express* 2.0 x1 connectors * Two PCI Conventional bus connectors
一応全てPCI Express 2.0のようですね。
記載されていませんでしたが、DP55KGに搭載されているセカンダリSATAコントローラである88SE6145は内部でPCI Express x1で接続されている(流石にPCIでは無いでしょう)と思われます。
比較の為にLogitecのHDDリーダーライター(LHR-DS03SAU2)にWestern Digital Veloci Raptor WD740HLFS-01G6U0を搭載して、DP55KGにeSATAで接続してベンチマークを行いました。
WD740HLFS-01G6U0のベンチマーク。 |
似たような結果が出るので、HD-WLSU2/R1に問題は無いと思います。 DP55KGに搭載されている88SE6145の実装の仕方に問題があるように思えます。 88SE6145は内部でPCI Expressで接続されているはずですが、どこかにボトルネックが生じる原因が存在していると考えられます。 と言ったものの、私にできることはもう無いのでここで諦めます。
製品を使用してみて…
BUFFALO HD-WLSU2/R1ですが、今のところ問題は無く安定稼働しています。
シンプルでかつ、HDD交換も簡単なのでグッドです。
不満点は冷却ファンが少々五月蠅いことですが、HDDが壊れるよりはちゃんと冷却してくれた方がいいので目を瞑ります。
ドリームキャストの冷却ファンの音に似ています(笑)eSATAで接続しているので、USB2.0より圧倒的に高速ですが、私の環境ではまだまだ本領発揮できていないのが現状ですね。